夜の蚊が「まじうぜえっ」ていうだけのお話
痒い、うるさい、眠れない。
今年も夏がやってきて、それに付随して蚊もやってきた。
私、おふとぅんはもう既に睡眠妨害をくらっている次第だ。
何故蚊が血を吸うのかというと、どうやらメスの蚊が産卵をするときの栄養源として欲されているようだ。意外なことに普段は花の蜜などを吸っているらしい。
(…産卵のときも花の蜜吸ってろよ)
血を吸う理由は分かったとして、どうして痒くするのだろうか。
どうやら、蚊が吸血するときに出す唾液にアレルギー反応を起こしているらしい。
その唾液にも一応目的があって、
一つ目は痛みを和らげる麻酔効果がある、というところだ。蚊の針は小さいがそれでも針なので、刺激を与えて気づかれないように、ということらしい。
二つ目は人間の血の凝固を防ぐためのものらしい。これは、人間の体内ではなく蚊自信が針や体内で血が固まってしまわないように用いられるそうな。
あー、一応目的はあるんだな、と。
二つ目の理由は置いておいて、一つ目の理由は腑に落ちない。痒くなければこんなもの、いくらでもくれてやっていいのに、と思ってしまう。
おまえら自覚しているのか?痒いから叩き潰されるんだぞ。正直、こちらからすると痛い方がまだマシである。
そもそも、蚊の脆弱な針に貫かれたくらいで痛いのだろうか。
あと、なぜ耳元ばかりを狙って飛ぶんだ。こっちが目を覚まさなければ、こっそり血を吸えるのに。少なくともお前達には利益しかないはずだが、なぜ耳元でその鬱陶しい羽音を聞かせてくるのか。
こんなことを思いながら、僕はそろそろ引っぱたいてやろうと攻撃態勢に入り、重い腰をあげ、つけたくもない電気をつけたと。
しかしながらヤツの姿はそこにはない。
ああああああああぁぁぁん、目が覚めた。
寝れない。